覚えてしまって忘れない難語
記憶のメモリーを無駄に占領
一見、難しくて覚えられなさそうな言葉でも
とあるきっかけで何年経っても忘れない言葉があります。
というお話。
右橈骨尺骨骨折
(みぎとうこつしゃっこつこっせつ)
或る雪の日、原付で転倒した際に受傷した骨折の名称。
細かくどの辺の骨だったか、思い出せませんが、
この骨折名は忘れていません。
ピーター・ファン・デン・ホーヘンバンド
今さらなネタですが。
オリンピックでも活躍しましたオランダの競泳選手の名前。
やはりこのリズム感のよさは癖になり、
いまだに忘れることなく頭の中をループすることも。
実際のフルネームは
ピーター・コルネリス・マルタイン・ファン・デン・ホーヘンバンド。
略して「ピーター・ファン・デン・ホーヘンバンド」だったという事実。
フルバージョンはどうやら覚えられそうにありません。
下顎水平埋伏智歯抜歯術
(かがくすいへいまいふくちしばっしじゅつ)
噛み砕いて書くと、
「横向きに埋まって生えてる下の親知らずを抜く手術」。
昨年、親知らずを抜いたのですが、そのときの正式な処置名称です。
歯を砕いて少しずつ抜くのです。大変痛いです。
術後、抜いた部分の傷口が埋まらないままの症状は
「ドライソケット」といいまして、これもセットで覚えています。
もし、「俺、ドライソケットだから」と言ってる人がいたら
一見かっこよさそうですが、
実はめちゃくちゃ歯が痛い人なので
いたわってあげてください。
進行性指掌角皮症
(しんこうせいししょうかくひしょう)
水仕事をする方などに多い。所謂手あれ。
「サ行」が苦手な方に言わせたいワードです。
私は以前、右手人差し指・中指に発症。
指先の皮がずるむけになり指紋を失いました。
地味ですが、とにかく辛い。
毎年冬になるとお約束のようにこれになり、
今思えば、骨折より、親知らずより深刻でした。
シャタ・ドゥルタ・グルタ
謎の呪文のようなこの言葉の正体は
インドでつくられている牛のミルクから精製された塗り薬。
「進行性指掌角皮症」に効く薬はないのかと
調べていて見つけたのですが、
なによりこの響きが気に入っています(特に「ドゥルタ」部分)。
この存在を数年ぶりに思い出しましたが、
一文字も間違わずに即思い出すことに成功しました。
こちらはインドから取り寄せるしか術がないので、
間違っても薬局で「シャタドゥルタグルタ置いてますか?」と
聞かないようにしてください。
変な目で見られると思いますので。