さよならエイプ大作戦

komori

挫折男が免許を取得するまでの記録

今年の個人的ニュースをひとつ挙げるなら、これです。
「普通自動二輪免許取得」。

私の愛車は丸8年、一途に「HONDA APE(50cc)」。
いつかは免許を取ってバイクに!
という思いだけは持っていましたが、
なかなか重い腰が上がらず、数年の時が経っていました。

8年お世話になったエイプ。

しかしエイプもかなり年季が入り、
部品交換や修理に数万払うくらいなら、いっそ…と。
なにより原付の法定速度は30㎞。これがとにかく嫌で。
いつも白バイがいつ現れるかという
恐怖におびえながら走行していました。

そんなわけで、2021年の目標として
二輪免許取得を掲げ、入校したのが4月。

これ以上修理代は払いたくないので、
エイプが限界を迎える前に
免許とバイクを手に入れなければ、と考えると
1日でも早く卒業する必要がありました。

なので予約が取れる土日はすべて行きました。
MT車の操作には慣れていたこともあり
1段階の教習は順調に進みます。

しかし2段階に魔物が潜んでいました。
これまで難なく走れていたクランク(狭路)で
1度転倒してしまいます。

これが悪夢の始まりでした。
その後も度々転倒し、
自分にはバイクの才能がない…、と
半ば諦めの気持ちも芽生えます。

この頃タイミング悪く、
免許取得より先にエイプが限界を迎え、
修理せざるを得ない状況に。
これにより急いで免許を取る必要が消滅。
見極めという、検定試験前の最終段階を前に
私の教習所通いは途絶えます。

一度休むとそれが日常となり、
1か月、2か月…。
人間は弱い生き物です。

教習所で乗った時間を表にするとこう。


気づけば教習の有効期限も迫ってきました。

11月、原付の自賠責保険の更新時期を迎えます。
契約年数を長くすればするほど、圧倒的にお得になります。
でも「もう乗らないんだ」と、
あえて1年だけの更新にしておきました。
これがターニングポイントでした。


もうバイクはいいかな、と気持ちもよぎる中、
ある夜、ふと考えます。


このまま諦めたら、
また来年自賠責を更新しなければいけない。
そうなると複数年契約しなかったことで
数千円を実質無駄にしてしまう…。

なぜか入校料の9万円をパーにするより、
保険料の数千円が決め手となり
私は再び立ち上がりました。

そこからはあっという間に、
見極め通過、合格、卒業となりました。
あれだけ悩んだ日々はなんだったのでしょう。

免許に刻まれた栄光の「普自二(普通自動二輪)」の文字。


お金の力(数千円)は偉大だった、という話。