サンプリングの鬼となれ!

kudo

実はとても知的なヒップホップのお話

弊社は代表の河野を筆頭に音楽を愛する人たちが集まっています。皆さんの話を聞くだけで十分楽しいのですが、、今日は私の好きなヒップホップ音楽のお話を。

基本的に、どんな音楽も聴く雑食なのですが「普段何聴くの?」と聞かれると大体「ヒップホップ」と答えます。そして今皆さんの頭の中には「YO!YO!とやたら韻を踏むちょっと怖そうなお兄さん」のイメージが浮かんだかと思います。

それだけでちょっと敬遠されてしまう悲しきヒップホップなのですが、実は知識と発想で生み出される面白い音楽なのです。ヒップホップの魅力はたくさんあるのですが、今回は少しマニアックな、曲を作る際に用いられる「サンプリング技法」に焦点を当ててみようと思います。

サンプリングとは、既存の曲の一部分を切り取って(もしくは切り貼りしたり)ループさせることで再構築し、新しい曲を作ることをいいます。と…なかなか伝わりづらいと思うので、実際の例を聞いてみましょう。上の曲を聞いてから下の曲を聞いてみてください。

Todd Rundgren-Marlene
C.O.S.A. × KID FRESINO – LOVE (Prod by jjj)

なんとなく「あ!!」とわかりましたか?

私はこの瞬間が大好きで、元ネタ(サンプリング元の曲のこと)に気付いた時には何故か得をしたような気分になります。「うわ〜この曲のここを!?かっけ〜!!」みたいな楽しみ方もできてしまうのです。なのでヒップホップを聴いているはずなのに、70年代のファンクが気になったり、ブルースやソウル、R&Bなど…どんどん好きな音楽のジャンルが広がっていきます。そして、いろんな曲を知れば知るほど更にヒップホップが楽しくなっていきます。あ、だから雑食なのかもしれません…

他にもサンプリング風景をビートメイカーがYoutubeにアップしてくれており、とても興味深かったのでこちらを!

STUTS – Presence制作風景

これは去年放映されたドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」のエンディング曲を作っている風景です。ドラマで使用されていた劇伴(最初の曲)の一部分をサンプリングして、ピッチを下げて更に短くカットしループさせ、音を追加して曲を作っています。ドラマが終わって毎回聞いていた曲にこんな繋がりがあったとは…と気付いて震えました。

STUTS – Presence完成

このようにサンプリングとは知識と発想。私もサンプリングの鬼となり、知識や技術を培いながら然るべきタイミングに練られた発想でアウトプットしていきたいものです。仕事に活かせるように精進します!