Contなので好きなコントの話を。
都会派コントの源流
私は一時期お笑いオタクでした。
その起点は90年代に一世を風靡した「ボキャブラ天国」シリーズ。
ビデオに録画して何回も繰り返して観るほどで
毎週放送が待ち遠しくてたまらなかった記憶があります。
ボキャ天終了後はNHK「爆笑オンエアバトル」にハマり
2000年代前半のお笑い知識には未だに自信を持っています。
が、年々徐々に熱が薄れ、今では大分疎くなってしまいました。
そんな私が大人になった今、おススメしたいコントユニットがあります。
コント界のレジェンド、シティボーイズです。
大竹まこと、きたろう、斉木しげるの3人からなるユニットで
ラーメンズをはじめ、その後のコント界に多大なる影響を及ぼしています。
特に90年代のシティボーイズ作品は
今見てもまったく色褪せない面白さがあります。
不条理、シュール、ナンセンスな独特の世界観。
公演中にコントとコントが結びついていく、伏線回収的な練り上げられた演出。
どうやったらこんな発想が?と感じることだらけです。
そんな黄金期を支えたのは間違いなく、作・演出を手掛けた三木聡氏の存在が大きいのだと思います。
時効警察シリーズを手掛け、あのエキセントリック少年ボウイの作詞にも携わった奇才です。
シティボーイズ×三木聡、この組み合わせはこれ以上ないワクワク感があります。
そんなシティボーイズ×三木聡のコントから印象深いものをひとつ。
95年公演「愚者の代弁者、うっかり東へ」から
その名も「ピアノの粉末」。
「あれ、なんですか?」
「とうとう買っちゃったよ。ピアノの粉末。」
「いいだろ?」
「いいっすね。」
どうやったらこんなこと思いつくのでしょうか。
その脳が羨ましくてたまらなくなります。
「ピアノの粉末」、私には一生かかってもたどり着けないキラーフレーズです。
ちなみに「ダルマの粉末」もあります。
この「粉末」を面白いと感じる方は
きっとシティボーイズのコントにハマってしまうと思います。