さぁ、イケメンたちの時間だよ

YASUDA

3Bの法則にイケメンは含まれるのか

マーケティングや広告業界ではよく耳にする「3Bの法則」。

3つのBは、 「Beauty(美人)」「Baby(赤ちゃん)」「Beast(動物)」を指し、これを広告に取り入れることで、見る人に好感を持ってもらいやすいという法則のこと。

これを受けて、「美人が入るならイケメンもこの法則の中に入るでしょ!」と思い、イケメンを起用した広告で、商品のPRにつながったものを探してみました。

我々一生懸命探しました…。そしたら、見つかりましたよ。
旬のイケメンたちを全面に押し出した広告が!

洗濯用洗剤アタックZERO

2019年4月から松坂桃李や菅田将暉、間宮祥太朗など、旬の俳優を5人も起用したCMが放送中です。

キャストにはそれぞれ、ちょっと天然なリーダー・トーリくん、並みはずれた嗅覚の持ち主・スダくん、実験大好きカッくん、情に熱いショータロー、衣類に優しい弟分・スギノと細かくキャラクター設定があり、世界観もばっちり。

視聴者からの反響は大きく、Twitterでは10万人を超える人がツイート。19年4月のCM好感度ランキングでも98%という数字を獲得したようです。

CMを見た当初は「イケメンの無駄遣い」「商品の特徴がかすむ…」とか思っていたけれど、いろいろ調べてみると面白いことが分かりました。

革命的な商品をかつてない表現で伝える

「洗浄力が〜」「真っ白に!」といった内容をストレートに訴えても既存のCMに埋もれるだけなので、これまでの洗剤CMで使用されたフレーズをかき集め、そこで挙がった文言をとことん排除したそう。

購買層の中心は主婦だけれど、あえてメインターゲットに“洗濯に深い関心を持たないミレニアル層”に設定し、「洗濯洗剤の広告は主婦の共感がマスト」といった固定概念を大胆に飛び越え、リブランディングに成功。

このイケメンたちの面白おかしいCMによって、
洗濯という憂鬱な家事を、愛すべき趣味や娯楽として前向きに変換しました。

実際にCMが好きだと答えた多くの人が「商品を試してみたい」「純粋に洗濯をしたくなるCM」という感想を抱いたそうです。

CMの効果もあって、アタックZEROの発売前まで販売していた、アタックNeoシリーズと比べ、4月度の売り上げは約2倍にもなりました。

知らず知らずのうちにわたしも…

かくいう私の家の洗剤も「アタックZERO」。
そう、あまり洗剤にはこだわりのなかったミレニアル層です。
間宮祥太朗に飛びついて購入し、その使い勝手の良さになんだかんだでリピートしています。

見事にわたしも広告戦略にはまっていたんだなぁと。笑
そして「3Bの法則」の中にはイケメンも含まれるのだと、身をもって体感したのでした。