さよならエイプ大作戦
挫折男が免許を取得するまでの記録
今年の個人的ニュースをひとつ挙げるなら、これです。
「普通自動二輪免許取得」。
私の愛車は丸8年、一途に「HONDA APE(50cc)」。
いつかは免許を取ってバイクに!
という思いだけは持っていましたが、
なかなか重い腰が上がらず、数年の時が経っていました。
![](https://cont-jp.com/wp-content/uploads/2022/05/kmr_39_2-1.jpg)
8年お世話になったエイプ。
しかしエイプもかなり年季が入り、
部品交換や修理に数万払うくらいなら、いっそ…と。
なにより原付の法定速度は30㎞。これがとにかく嫌で。
いつも白バイがいつ現れるかという
恐怖におびえながら走行していました。
そんなわけで、2021年の目標として
二輪免許取得を掲げ、入校したのが4月。
これ以上修理代は払いたくないので、
エイプが限界を迎える前に
免許とバイクを手に入れなければ、と考えると
1日でも早く卒業する必要がありました。
なので予約が取れる土日はすべて行きました。
MT車の操作には慣れていたこともあり
1段階の教習は順調に進みます。
しかし2段階に魔物が潜んでいました。
これまで難なく走れていたクランク(狭路)で
1度転倒してしまいます。
これが悪夢の始まりでした。
その後も度々転倒し、
自分にはバイクの才能がない…、と
半ば諦めの気持ちも芽生えます。
この頃タイミング悪く、
免許取得より先にエイプが限界を迎え、
修理せざるを得ない状況に。
これにより急いで免許を取る必要が消滅。
見極めという、検定試験前の最終段階を前に
私の教習所通いは途絶えます。
一度休むとそれが日常となり、
1か月、2か月…。
人間は弱い生き物です。
![](https://cont-jp.com/wp-content/uploads/2021/12/kmr_39_3.jpg)
教習所で乗った時間を表にするとこう。
気づけば教習の有効期限も迫ってきました。
11月、原付の自賠責保険の更新時期を迎えます。
契約年数を長くすればするほど、圧倒的にお得になります。
でも「もう乗らないんだ」と、
あえて1年だけの更新にしておきました。
これがターニングポイントでした。
もうバイクはいいかな、と気持ちもよぎる中、
ある夜、ふと考えます。
このまま諦めたら、
また来年自賠責を更新しなければいけない。
そうなると複数年契約しなかったことで
数千円を実質無駄にしてしまう…。
なぜか入校料の9万円をパーにするより、
保険料の数千円が決め手となり
私は再び立ち上がりました。
そこからはあっという間に、
見極め通過、合格、卒業となりました。
あれだけ悩んだ日々はなんだったのでしょう。
![](https://cont-jp.com/wp-content/uploads/2021/12/kmr_39_4.jpg)
免許に刻まれた栄光の「普自二(普通自動二輪)」の文字。
お金の力(数千円)は偉大だった、という話。