醤油ラーメンと中華そばの違い論争に決着!?
間借りラーメン店「月曜拉麵 山猫」
醤油ラーメンと中華そばの違い
中華屋で居酒屋で行きつけの飲み屋で、しばしば起こる「醤油ラーメンと中華そばの違い」論争。ここに「支那そば」が加わるとさらに激しい議論に収拾がつかなくなること必至だ。スープのダシがあれやこれや、麺がストレートだ縮れだ、かえしがどうだこうだ、鶏油の量が云々、具のスタンダードは、東は西は・・・と。
wikipediaによると「中華そば」は「中華蕎麦」に変換され、「支那蕎麦」「南京蕎麦」と同じくくりで、特別な記述なく曖昧であっさりした回答。
>wikipedia-中華蕎麦
では、醤油ラーメンはどうだろう。「スープに醤油タレを使用したラーメン。「中華そば」「正油ラーメン」と表現される場合もある」と記載されている。
>wikipedia-醤油ラーメン
ここで、易々と中華そばと醤油ラーメンは同一製品ということが判明。だがこれでは、これまでの中華そば論争はなんだったのか。納得できずに、何か違いを見つけたくて、私はググり続けた。
新横浜ラーメン博物館の見解によると、「支那そば、中華そば、ラーメンの違いは・・・『時代』の違いである」と明言している。そして、地域によって呼称が違うようだ。最終的には「カレーライス」と「ライスカレー」も同じ感じだよと、ダメ押しをされもはや「ぐぬぬ・・」としか言いようがなかった。
>新横浜ラーメン博物館
ラーメンという呼称は日清チキンラーメンの発売による影響のようだ。それまでは「中華そば」や「支那そば」と呼ばれていたのが一気に「ラーメン」という呼称が中華麺業界を席巻した。
【まとめ】
・醤油ラーメンと中華そばに製品の違いはなし。
・時代によって名称が変化してきただけ。
・「支那そば」は明治中期呼ばれ中国から伝わったことが語源
・「中華そば」は戦後に日本蕎麦と区別するために呼称された
・「ラーメン」はチキンラーメンきっかけで1958(昭和33)年ごろから
というわけで、長い年月をかけてきた「中華そばと醤油ラーメンの違い」論争は、深い意味を見出せずにあっけなく幕を閉じた。いやいや、そうじゃない!と独自の見解を持った方はご一報ください。間借りラーメン店「月曜拉麵 山猫」で語らいましょう。あーだこーだ言っている時が花なのだ。
そういえば「月曜拉麵 山猫」は通常は「中華そば 山猫」として大分県豊後高田市香々地で営業している。奇しくも呼称に何のこだわりも意味合いもないことがすでに立証されていた。。。
■月曜拉麵 山猫
営業日/毎週月曜日
営業時間/11:30〜14:30
大分県大分市中央町2丁目6-4「78 ななはち」
https://www.instagram.com/yamanekosoba/