伝えたいことが伝われば、いいじゃないか。
田舎育ちテレビっ子の懐古趣味
いまやテレビコマーシャルは
ローカルなものですらちゃんとしたものが流れる時代です。
今ではあまり見かけなくなりましたが
かつてローカルCMといえば静止画ものが定番でした。
とはいっても、ボラギノールのCMとはまったくの別物で、
手作り感満載のスライドが2枚程度切り替わるだけのもの。
私も世代的にはそれほど多くの記憶はありませんが、
ありがたい時代で、動画サイトで古き良き静止画CMに触れることができ、
子どもの頃はこんなCMが多かったなあと
なんとも懐かしい気持ちになりました。
飲食、アパレル、おもちゃ屋、イベント、結婚式場…
あらゆるジャンルのCMが静止画で済まされていました。
この静止画CM、だいたい1枚目は文字、イラスト、写真などで大枠を伝えます。
この間、さわやかなBGMをバックにナレーションで詳しく説明。
2枚目に切り替わると、問い合わせ出口、募集ものであればハガキの案内など。
だいたいこんな感じで、
ちょっと贅沢なものだと3枚構成、中には1枚のみでやりきっているものもありました。
いずれにしても制作コストは破格の安さで済みそうです。
写真の切り抜きなんかを使っているだけでも、
お!手をかけているな、と感じてしまいます。
時代のせいという言葉だけでは処理できない
なんともいえないダサさがあり、
ダサければダサいほど、見ていて嬉しい気持ちになります。
今のところ地元大分ものしか手を出していませんが、
時間があれば、縁もゆかりもない都道府県のものにも
手を伸ばしてみたいと思っています。
タレントの乱用など、製作費がかさみそうな
絢爛豪華なCMが溢れた世の中において
今こそ静止画CMを!という想いです。