私の本棚をチラ見せ。
コスパ最強!読書!
私は本が好きです。一概に「本」といっても色々な種類の本があります。
今日は私の本棚から、スタイルの違う本を数冊ご紹介したいと思います!
まずは小説。
著:三島由紀夫 「命売ります」
中々、センセーショナルなタイトル。タイトルのインパクトのまま、駆け抜けて行くように物語が進みます。
まるで映画を見ているように、鮮やかな起承転結に加えて奇妙奇天烈な話に魅了されてしまい夢中で読みました。
主人公が様々な登場人物と交わる中で、自分の中で確固たる信念だったものが揺らいでいく様を少しずつ丁寧に描いている小説です。スリルを求めるあなたに是非。
次はエッセイ。
著:若松英輔 「悲しみの秘技」
著者自身もよく本を読まれる方で、ご自身が読んだ本から一節を引用して”悲しみ”について書かれた本です。
その引用は古今和歌集から、ニーチェまで!
日本語の美しさ、多彩さ、表現や解釈の多様さにたくさん気づかされます。
“悲しみ”=ネガティブな感情なのか?と固定概念を覆されました。私も身内を亡くしたときに漠然とした悲しさの中で読み進め、心をストンを落ち着けることができた一冊です。
次はアート。
作:RUTH VAN BEEK 「HOW TO DO THE FLOWERS」
この本には一切文字が出てきません。出てくるのは著者が決めたとあるキーワードで集められ、コラージュされた写真たち。でもそのキーワードは明記されていません。しかし、不思議と何を考えて集めたのかはなんとなく伝わってくるのです。言葉なくしても物事を伝えることの面白さを発見できます。
次は歌集。
著:岡野大嗣 「音楽」
詩の本です。
筆者が音楽をキーワードに、一文の詩を書いています。
音楽が好きな人は特ににやっと笑ってしまうような内容です。日常に溶け込んだ物事を不思議な言葉とリズムで伝えてくれます。装丁もとても好きです。
次は漫画。
著:INA 「つつがない生活」
タイトル通り、とある人の生活を綴っている漫画です。
些細な出来事すぎて奥にしまってしまうような日々の出来事やそれに伴う感情を描いており、私たちが日々暮らすように淡々と物語が進んでいきます。
ゆるっとしたイラストとは対照的に、人の些細な感情の起伏をしっかりと掴んでいて時折、「自分のことかな?」と思うくらいシンパシーを感じます。読んでいてとても気持ちが良いです。
と…タイプ違いの本を5冊ご紹介しました。社内で紹介した際にkirikoさんが3冊手にとってくださって嬉しかったのはここだけのお話です。