JUNK HEAD
7年の歳月をかけて
昨年3月に公開になった、製作期間7年のストップモーションアニメ映画「JUNK HEAD」。
ストップモーションアニメって?人形や小物を撮影して少し動かしてはまた撮影、また少し動かしては撮影を繰り返し、動画にしていくという気が遠くなるような作業を7年!!!
しかも、独学でたった一人で製作を開始し脚本、演出、照明、人形制作、セット、声優などなどあらゆる役割を担当します。というわけで、エンドロールが監督の名前だらけ。
実はこの作品の監督、大分県出身の堀貴秀は私の夫の従兄弟なのです。
彼の年齢は夫のひとつ下の現在50歳。実家は豊後大野市緒方町で、当時大分市内に住んでいた夫の家から大分県立緑丘高校に通っていました。なので夫と堀監督は高校生の2年間一緒に過ごしたことになります。その当時から暇さえあれば絵を描いたり、ものを作ったり。
卒業後上京し、「成功するまで大分には帰らない」と固く決意。
しかしなかなか上手くいかず、製作を続けながら塗装業の仕事も。
ところが40歳で製作を開始した今回の「JUNK HEAD」が公開を迎えることに。
なんと大分で上映初日に舞台挨拶されました!
取材が苦手なこととか、ハリウッドからメールがきたのに英語が判らないからスルーした話とか、儲かる気はないんかい!とツッコミたくなるようなシャイな堀監督。おそらく彼はお金儲けとか有名になりたいとか度外視でただただ作りたいから作るのでしょう。
40歳から始めたことが実を結ぶなんて、なんて素敵なんでしょう。
ただ、これ3部作。気長に待ちます。