センテンス スプリング!
資生堂、昔の春の新色。
「春の新色」なんて聞くと、
男でもワクワクするような感覚を覚えます。
化粧品のCMが季節を彩っていた時代がありました。
昭和CM史で圧倒的にオシャレな世界観を展開していた化粧品の大手、
資生堂の春の名コピーを
コマーシャルフィルムの一部とともに紹介したいと思います。
唇をチェリーにしましょう(1965)
![](https://cont-jp.com/wp-content/uploads/2021/04/kmr_25_2.jpg)
1965年の春はチェリーピンク。
華やかなピンク「コーラルチェリー」、
落ち着いたピンク「ブライトチェリー」、
甘いピンク「スイートチェリー」の
3種類のチェリーピンクを打ち出しました。
映像がモノクロなのに、不思議とカラーが見えてくるようです。
あなたが感じた春を、あなたがブラシで自由に描きませんか?(1967)
![](https://cont-jp.com/wp-content/uploads/2021/04/kmr_25_3.jpg)
リップアートと名付けられた新商品は
口紅を塗った後に、さらに塗って自分の好きな色をつくるというもの。
「春の新色」をユーザーに委ねた革新的な商品だったのではないでしょうか。
どういう仕組みなのか、CMだけではわかりませんでした。
春が来たら、ちいさな子どもたちになってください。(1968)
![](https://cont-jp.com/wp-content/uploads/2021/04/kmr_25_4.jpg)
ポップな色彩とセットで、口紅がクレヨンに見えてきます。
子どものように無邪気で表情豊かなモデル
ティナ・ラッツさんがとにかく可愛らしく、
数ある資生堂のCMでもお気に入りの作品です。
春なのに コスモスみたい(1974)
![](https://cont-jp.com/wp-content/uploads/2021/04/kmr_25_5.jpg)
コピーライターの方が最初に思いついたのが「春咲きコスモス」。
会議で提出するもピンとこない…と。
そこから会議の中で降りてきたのが、「春なのに コスモスみたい」。
拍手喝采だったようです。
このモデルの方は短い期間で引退されたようですが、
娘さんもモデルとなっており、このCMについて語った記事を発見。
https://hanatsubaki.shiseido.com/jp/love/5082/
なんだか嬉しい気持ちになりました。しかも大分出身です。
時間よ止まれ、くちびるに。(1978)
![](https://cont-jp.com/wp-content/uploads/2021/04/kmr_25_6.jpg)
資生堂vsカネボウのCMタイアップ戦争真っ只中の春の名作。
本当にオシャレなコピーです。
この「時間よ止まれ」は次の夏にも引き継がれ、
そこで矢沢永吉の名曲が誕生するわけですね。
こんな貴重な映像を多数収録した「資生堂のCM」というDVD。
私が持っているものは中国的海賊版でした。
ご覧になりたい方は、ぜひ正規品でどうぞ。
![](https://cont-jp.com/wp-content/uploads/2021/04/kmr_25_7.jpg)