素人夫婦が建築!違法建造物?のマンション
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ツルハシ
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“軍艦島マンション”、“高知のサグラダ・ファミリア”の
異名を持つ、通称「沢マン」。
休日はできるだけ家から出たくない…。
そんな超絶インドア派の私ですが、
遠出して足を運んでみたい場所が
ひとつだけあるのです。
出不精の私が旅行の衝動に駆られる!高知の沢田マンション
550坪の私有地に立つ沢田マンションは、
沢田さんご夫婦が独学の知識で設計から建築まで自ら手がけた
鉄筋コンクリート造の建物で、
実際に賃貸物件として機能してる集合住宅です。
「人間の力でどこまでできるのか、試してみたい」という挑戦から、
1971年に着工し、現在は5階建てで60室の部屋を有する建物となっています。
同じ間取りの部屋は存在せず、
建設当初から設計図は頭の中にあるというから驚きです。
お子さんとお孫さんを含む沢田さんご一家は、
マンションの最上階に住居を構えており、
建物の強度への揺るぎない自信が伺えます。
現代のガウディ
増築に増築を繰り返し、日々進化を遂げるその外観は有名で
地元では“軍艦島マンション”と呼ばれ、
さらに、“高知のサグラダ・ファミリア”とも称されています。
「友人が住んでいるマンションが変わっているから調査してほしい」という依頼が舞い込み、
視聴者参加型のバラエティ番組「探偵!ナイトスクープ」で取り上げられたことで、
知名度が一気に全国区に。
関連書籍も出版され、20~30代の入居者も増加し、マンション内にギャラリーがオープン。
マンション内で展示会やマルシェなどのイベントも開催され、
入居者や地元住民、来訪者の憩いの場としてまだまだ発展しています。
地下駐車場から屋上のクレーンまで、なにもかも自家製
各居室の内装はもちろん、
1階から最上階まで軽自動車で移動できるスロープに、
資材を運搬する作業用リフト、4階の大きな池、
地下から屋上まであらゆるものが沢田さんご夫婦の手作りです。
そして気になる家賃は、部屋ごとに異なり、
30000円~50000円となっています。
この良心価格の根底にあるのは、
「自分が入居者なら家賃は安い方が嬉しいから」という
利益に頓着しないご夫婦の優しい心遣いです。
マンションン経営者の顔を持ちながら、
入居者の立場に寄り添うお二人の人柄の良さがにじみ出ていますね。
ちなみに、ウィークリーマンションとして入居者以外が利用できる部屋もあり、
体験宿泊もできます。
いつか訪れてみたい…
いいえ、いっそのこと住んでみたいものです。
参考文献:沢田マンション物語/古庄弘枝 著
【番外編】旅行といえば、新しくなったパスポートに興味津々…
国内旅行も魅力的ですが、
海外旅行も捨てがたいですよね。
新型コロナウイルスの流行が影を落とす自粛ムードを横目に、
デザインが新しくなったパスポートの配給が始まっています。
表紙は従来のものから変更ありませんが、
ページをめくると中身がリニューアルされ、
葛飾北斎の富嶽三十六景が起用させたデザインとなっています。
芸術作品を印刷した複雑な紙面でセキュリティ対策もばっちり。
特殊技術が施され、偽造防止の側面からも安心できる、
非常に高い安全性を誇るパスポートになっているそうです。
新型コロナウイルスが終息したそのときには、
新しいパスポートを携えて、
海外で思いっきり羽を伸ばすのはいかがですか?
海外旅行には無関心でヒキコモリの私でも、
富嶽三十六景デザインのパスポートが
ちょっと欲しくなる今日この頃です。
出典:外務省ホームページ