全てが逆張り、インディア。

kudo

そのテキトーさがクセになる

旅行に行くことが好きです。コロナウイルスが蔓延するまでは年1回、どこかの国へ出かけていました。元々、異文化が好きなので自分が育った環境とまるで違う場所や文化に出会うと、とても感銘を受けます。それは国内旅行でも同じですが、海外ではそれを如実に感じます。

その中で特に強烈だったのが2年程前に訪れたインドです。友人がインドでの結婚式に招待されたけど1人で行くのは気が引けるというので、私もインドに行ってみたかったというのもありついて行くことにしました。笑

インドといっても首都のニューデリーではなく、南インドのチェンナイという場所です。日本でいう大阪みたいな立ち位置なのかなと思います。日本からは飛行機で約8時間程。

着きました。

突然の牛!!!!

インドでは、ヒンドゥー教の影響で牛は神様として認識されています。そのため当たり前のように野牛が歩いています。もし、お店に向かって突進されたとしても人は牛に何もできないらしいです。最初はびっくりしましたが、2〜3日経つと慣れてきます。笑 牛もとても穏やかでした。

そして、着いてから予約していたホテルを探すのですが、見つからない…

現地の人に聞くも見つからず、多分ここじゃないか?という建物に入りホテル名を言うと「君が予約した1ヶ月後に経営者が変わってそのホテルは無くなったよ!」と。笑

ホテル、消滅してました。

到着から数時間後に既にインドの洗礼を受けまくっている。。夜9時だったこともあり、あまり外をウロウロするわけにもいかなかったのでその場所に泊めてもらうように話し、宿を確保。ちょっとお腹すいたし、近所のご飯屋さんにでも行こうか!と友人と歩きながらなんとなく入ったお店はメニューも何もなく、気付けば周りは男しかいない!!

しかも出された食べ物はクレープのようなものがパリパリになったものでした。笑  

次の日は移動して、初めて会う人(友人の友人なので)の結婚式に参加。インドでは知ってる人も知らない人も誰でも結婚式に参加して良いみたいです。笑

サリーなども着せてもらいました。一枚の布を体に巻き付けて着るのですが、着物と着方が似ていました。

女性はみんなヘナタトゥーをしました。花嫁(中央)は二の腕付近や足にもびっしり

インドの結婚式は終始、太鼓やラッパ?みたいな楽器で曲が演奏されていてお祭り感があってとても楽しかったです。

結婚式後の会場。とにかく花と果物と火を使いまくってました。

結婚式の次の日は街を散策しました。私は国内でも海外でも基本やることが同じで、とにかくその土地に住む人たちがするようなことをします。スーパーで土地の名産品を買って食べたり、宗教色の強い国だとお寺に行って瞑想してみたり、食堂的な庶民派なご飯屋さんでご飯食べたり。その国や土地で暮らす人たちのリズムがなんとなく感じられて面白いです。

現地の方々は朝にチャイをクッと飲んで行動を開始しているっぽくてマネしてました。
インド版の草刈正雄を発見

インドは人がとてもフレンドリーでいきなり道で話しかけられたと思ったら世間話を10分くらいして「じゃあね〜」と普通に別れることがよくありました。笑 人と人の結びつきみたいなものがナチュラルでとてもいいなと思いました。

また、街並みは大きな木がたくさん生えていて、それを活かして建物が建てられ人々が暮らしていました。景観のために木を植えるのではなく植物や動物(牛とか)と共生しているように感じられ、この感覚あまり日本にはないな〜気持ちいいな〜と思いました。スーパーでもビニール袋はなく、みんなカゴやバッグを持ってきていました。とてもエコの意識が高かったです。

小さな花がちょこんと乗せられていて、誰かが何かを慈しむ姿が浮かんできました。

他にもグラフィティが面白かったり、印刷所がたくさんあって印刷文化が強い?みたいでした。

このポスターをよく見かけたので歩いている人にこれ何?と聞いたら選挙ポスターと言ってました。前衛的…!かっこいい

行きたい場所に行こうとタクシーに乗っても渋滞で時間がかかったり、電車はそもそも時刻表もなくて…なんとなく電車がきてなんとなく発車していました。笑 なので滞在中は自分たちの思い通りにコトが進むことはほぼなかったのですが、本来、人が動かしているものってこれが本当の姿なのかなとかも思いました。日本ではいろんな物事が寸分の狂いなく上手くいくことが当たり前ですが、こちらの方が実は稀有なのでは。。と、他者を知ることで改めて自分たちを俯瞰して認識することができました。

それでもやっぱり、異国でのホテル消滅は勘弁してほしいです。