位置についてー、よ〜い、ドン!

ツルハシ

運動会のおもひで

もうそろそろ、秋の運動会の季節です。

近所の小学校から行進曲のメロディや
スターターピストルの銃声が聞こえてくる時期になりました。
しかし、コロナ禍の影響でしょうか、
今年は静まり返っていて、物寂しさを感じています。

運動会といえば、
小学生時代にあった親子競技が好きでした。

少子高齢化の最先端を突っ走るような過疎地域だったため、
プログラムには父兄の皆さんも参加となる競技が複数ありました。

私の一番のお気に入りだったのは、
ピカピカの1年生の親子レースです。

まず、1年生は全員、
グランドの真ん中で体育座りをして密着します。
まるで猿団子のような光景。
さらに、赤白帽を深く被り、
膝を抱えた腕に顔を伏せて正体を隠します。
親御さんはそこから自分の子を見つけなければなりません。

競技がスタートすると、
親御さんは一目散に児童団子に駆け寄り
目星をつけた子を持ち上げて、
お顔をチェック。
無事に本人確認が済めば、
お子さんを持ち上げたままゴールを目指します。

ダミー要員として
低学年の2年生や3年生の子も混ざっています。
騙され続けてなかなかお子さんを見つけられず、
苦戦する親御さんもちらほら。
観客席からの声援で大盛り上がりでした。

私が中学年になってから追加された新しい競技だったので、
私は参加したことはありませんが、
児童の輪の中から引っこ抜いた弟や妹を抱っこして
グランドを全力疾走する父の姿を覚えています。