そうだ、カラーバスをやってみよう。

伊東

カラーバスをやってみた話。

デザイン的な話から少し遠ざかっていたので
そろそろそういう話もしてみようと思う。

カラーバスをやってみた話をするのですがその前に。
したの動画を見てみてください。

こちらの動画でわかることは
人は欲しい情報は集中して自分自身に取り込もうとする、ということ。
(その代わり それ以外のことは疎かになるということ)
ということは、見たいものしか見えない、脳が効率的に処理しているということみたいです。

引用:OKness/エッセイ/ 「えっ?!」と思わず言ってしまう!カラーバス効果が体験できる わかりやすい動画

広告制作、デザインにおいて
重要な「アイデアだし」。

その時の一つの方法として、
カラーバスというものがあるらしい。

これは「考具」という本で紹介されている発想法です。
加藤 昌治さんという方が書かれたものです。(今勤務されているかわかりませんが検索していた感じ、博報堂の方のよう)

カラーバスとはつまり
色を浴びるという意味。

例えば、「今日は赤」と色を決めます。
そしていつものように会社まで通勤します。
すると「今日は赤い車が多いな」とか屋外看板広告も赤いものが目に入る。

これがカラーバス効果です。

統計学的には赤い車はいつもと同じ、ちがっても数%。

ところが「今日は赤」と意識しただけで目に飛び込んでくる。

見えるから見るに変わる。

この効果は色だけでなくてもいいらしく、
形状、位置、音などなんでもいいみたい。

なんとなく情報収集したい時も、急いでアイデア出ししたい時も
有効なようです。

とりあえず、私はなんとなく試してみるために
カラーバスをやってみた。

もちろん、なんとなくなので
「今日は赤」がテーマ。

通勤時にやってみたのですが、
赤いものって結構強いので
こんなことしなくても目に入っていそうですが、
見落としていたものもたくさん。

路上では赤は大幅なスペースを使われているものは
少ないですが、結構な数があった。

目に入ったものとしては
当たり前に、
車のテールランプ
看板
店舗の装飾
が目立ったところ。
(ほぼ運転中だったのでそうだったのかも)

運転中は危ないので気を付けましょう。


ああ、あのロゴって赤だったんだとか
この店舗道路に面したところ全部赤なのに今まで気づかなかったなとか。

最初はふーん、という感想でしたが
みているうちに、その中でも普段そんなに気にしないところが
気になってきました。

運転中でいい写真が撮れませんでしたが、いろいろ発見はできました。

この看板、なんでこの書体なんだ?とか
テールランプってよくみると、いろいろ形あるなとか
信号機って、点の集合体で色を作ってるなとか、
赤って言っても色の幅があるなとか
これは赤と言っていいのか、オレンジなのか?
町中に意図せず点在しているはずの赤が引きで見てみると
絶妙なバランスで点在しているな、とか。

神様が作った色のバランスがやっぱり美しい。

今回、なんとなくやったので
なんとなくの感想しか出てこなかったけれど

それはそれでいいみたい。
こういう場合
一度しっかり意識した、という事実だけで十分だそうです。

カラーバスは、
何か考えたいことを
そのまま「テーマ」として考えて行くのではなく、
そのことに関係ある、例えば色とか、形など
ちかいけれどちょっと離れているということをテーマ設定して
情報収集すると、考えたいことに一見関係なさそうなところからも
広く情報を集められ、発見の幅が広がる、という
とても有効な方法みたいです。

次は実際に具体的なアイデアだしで試してみようと思う。

引用:Newsweek/「今日は赤」と意識するだけ カラーバス」で見える世界が変わる