子どもも大人もハマるEテレ

YASUDA

いま、Eテレが面白い!

「からだ、ダンダンダン!」には……「GO!GO!」

「アルパカパッカパカ」と言われたら……「ちょっとオカピー!」

しっかりレスポンスできるあなた、小さなお子さんをお持ちのママか、Eテレフリークさんのどちらかですね。

これはNHKの「おかあさんといっしょ」の体操の曲。

うちの娘(2歳)も朝から家の中を走り回りながら全力で踊っています。

我が家の朝は、「日本語であそぼ」に始まり、「コレナンデ商会」、「みいつけた」「おかあさんといっしょ」と続きます。

とくに、「おかあさんといっしょ」の時間は、子どもが熱中している間にメイクや皿洗いを済ませます。(わたしに束の間の家事時間をくれるおにいさんとおねえさん、いつもありがとー。)

皆の心を掴むEテレ

さて、本題ですが、普段何気なく見ているEテレ番組、子どもが熱中するのは理由があるようです。

・研究をベースにした番組構成
NHK放送文化研究所という放送研究機関で、幼児のテレビ視聴に関するさまざまな調査を行い、大学教授や育児・教育の専門家と『児童心理学』や『児童文化論』といった分野の最新の研究成果もとに、時代に合わせて内容をアップデートさせてきたんですね。

・カラフルな色使い
実際に、幼児番組では、鮮やかな“色彩”を使い、スタジオ全体はもちろん、キャラの衣装まで、華やかで、楽しげで、優しいイメージ。原色を中心にパステルカラーも使い、暗い色はほとんど使われません。

子どもたちがその場に参加したくなるような効果があるようです。

・大人も楽しめる贅沢キャスティング
これは「おかあさんといっしょ」に限らず、「ピタゴラスイッチ」にフットボールアワーやサンドウィッチマン、「シャキーン!」の楽曲にかせきさいだぁ、西川貴教にいたっては、いろんなところに登場してます。

ちなみにわたしのお気に入りは、子どもの音楽的感性を刺激し、芸術への興味や関心を育むことを目的に制作されている「ムジカ・ピッコリーノ」。

オカモトズのオカモトショウや東京事変の長岡亮介も出演し(ROLLYも!)、ジャンルを問わない往年の名曲とともに音楽の勉強ができます。

「いつも変わらない」が生活習慣をつくる

「いないないばあっ!」では、ひとつのコーナーでカットが切り替わることはほとんどないそうです。視聴者である子どもの目線に合わせたEテレの配慮で、画面が切り替わってしまうと、同じ人物やキャラを映していても子どもからすると「別の人が映っている」と認識してしまう恐れがあるからだそう。

また、「おかあさんといっしょ」の進行役をつとめるおにいさんもおねえさんもの就任期間も長くなる傾向にあるそう。

この「変わらない」ことが重要なポイントで、というのも、

子どもの教育で大切な要素の一つが“生活の習慣化”と言われていて、生活のなかで、“朝8時になったから「おかあさんといっしょ」を見よう”ということでも、生活の習慣作りが始まるきっかけになるとのこと。

たしかに、うちも8時になったら「おかあしゃん!」がはじまったらご飯は終わり、8時25分になり「いないないばあっ!」が始まったら保育園に行く準備をするというのが習慣化されていて、最近では自分からテレビを消してくれるようになってきました。

そして、子どもでも挑戦しやすいダンスや歌は、こどもの知的好奇心をくすぐります。「子どもが見るものだから、この程度でいいか」ではなく、子どもが見るからこそ時間もだましがきかない。知恵も注ぎ込んでしっかりとつくりこまれているとのこと。

だからこそ、あんなに全ての子どもが熱中するんだなぁ……。

「いつも我が家の平和をありがとう!」と思うのと同時に、仕事に本気で向かう大切さに気づかせてもらった気がしました。

参考:「圧倒的人気番組」Eテレ『おかあさんといっしょ』の真実…子供がピタッと泣きやむ謎と膨大なノウハウ